写真上 : 丼鉢 薫 寿 No.2、丼鉢 薫 No.2 / 写真下 : 丼鉢 薫 No.2 使いやすく考えられた形 直径が小さくて深さのある、どんぶり。
深さがあるから冷めにくく、深さがあるので高さも出るのだけれど、それでも手に持ちやすいのは少し反った口縁のお陰だと思う。
寸胴気味で豊かな腰は、とっても安定感があって、手で引いた輪線が器をより綺麗に見せてくれる。
あまり見ない形をしているのに使い心地は素晴らしく、僕は初代から愛用しているので付き合いはかなり長いです。
そして、この形状が見た目だけではなく、使いやすさを考えた形状が重なり合って完成しているから、多くの人が愛用し続けていて、長く入荷がないと再入荷の問い合わせが増えるような人気アイテムになったのだと思う。
容量は適量で550mlぐらいまで。
でも、これぐらいあればラーメンもいけちゃう。
ご飯物もいけちゃう。
どれもいけちゃう、万能で使いやすい丼鉢 薫。
デザインがイイというだけではないことは間違いなし。
写真 : 丼鉢 薫 寿 No.2 / 丼鉢 薫 No.2 長い生産停止の先のNo.2 とても人気があったアイテムなのですが、諸事情から手挽きでの製造が困難となり、何年も生産がストップしていました。
そして、ようやく型を使った生産へと切り替えることに成功し再スタート、「丼鉢 薫 No.2」となって帰ってきました。
手挽きではないので、以前のような大きさや重さの違い、見込みの鏡部分の大小の差異など、激しかった個体差はあまりありません。
もちろん、色味の違いや手で引いている輪線に違いはありますが、形が揃っていますし、物の雰囲気はほぼ変わることなく値段は下がりましたから、No.2の方がいいという方も多いと思います。
写真 : 丼鉢 薫 寿 No.2、丼鉢 薫 No.2 丼鉢薫 寿 古物にあった吉祥紋を印判で上絵付けした「丼鉢 薫 寿」。
こういった縁起の良い物を使って年を越し、新年を迎えたい。
そう考えて作られた物で、最初は冬だけ販売される不定期生産アイテムでしたが、使い所は年末年始に限った話でもないので、縁起の良い流れを通年で引き寄せ、日々ご愛用ください。
丼鉢に絵付けされた文字は壽で、壽が重ねられてより縁起よくなっています。
古くから吉祥紋として文字をデザイン化したものは多くあり、長生き、めでたい文字として「壽」の字体は様々考案されています。
丼鉢 薫 寿に転写された「壽」は、青銅器風に脚と把手をデザイン化したものであり、蝙蝠の形を模したデザインでもあるようです。
なんとなくわかるような、わからないような。
でも、めでたい!というのはわかる。
写真 : 丼鉢 薫 寿 No.2 / 丼鉢 薫 No.2 続けていきたい物 骨董の世界に丼(どんぶり)という呼び名は、どうもないみたい。
僕らが丼と呼んでいる器は、鉢と呼ばれているようです。
だから、この器を鉢としたい人がいる。
でも、いま丼を鉢と呼ぶのは、少し遠い物に思えてくるから、鉢、丼、鉢、やはり丼。
試しに鉢と呼んでみると、実際の使い方と物との間に溝があるようにも感じるから、やっぱり丼の方がしっくりくる。
丼でいいじゃない。
ここに丼としたい人がいる。
結局のところ、丼は鉢を経由して最終的に「丼鉢」となった。
正式名称は「丼鉢 薫」、ドンブリバチ カヲル。
薫はデザイナーさんのお名前です。
銅之薬缶も布袋鍋も渡邊かをるさんのデザイン。
どちらも優しくて独特な雰囲気に惹かれます。
他の物とは違う、優しさのような、カッコよさのような、そんな何かがあると思います。
もっともっと、こんな優しい物が出てきたら良いのですが、既に渡邊かをるさんは亡くなられているので、新しい物は出てきません。
かといって、他にそんな物をデザインできる人もいない。
だからこそ、現在あるデザインを大事にし、生産と使用を続けていかなければいけない。
この「丼鉢 薫」は、そんな物のひとつです。
スペック 材質 磁器(天草陶石)、呉須、柞灰釉、赤絵(寿 No.2のみ) 寸法 約φ145xH90mm / 約380g / 満水870ml 生産 Made in Japan 備考 電子レンジ ○ / オーブン × / フリーザー × / 食器洗浄機 ○ 寿
No.2:電子レンジ ○ / オーブン × / フリーザー × / 食器洗浄機 × 購入前に確認ください ・ 小さな黒点やピンホールは良品としています。
・ 輪線は手書き、赤い寿は手彫りのゴム印を使って捺されているため、濃淡の違いや傾き、かすれがみられます。
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