ツールズ最小の片手鍋 TOOLSのシリーズの中でも一番小さな片手鍋。
DANSKのバターウォーマーが一回り大きくなったサイズ感です。
牛乳を温めたり、ゆで卵を作ったり、野菜を下ごしらえするのにちょっと茹でたり、何かと手軽に使い回ししやすいコンパクトサイズですから実に重宝しています。
持ち手は長いので、IHであればそうそう熱くはなりません。
TOOLSの他のサイズと違って、寸胴型ではなく底が窄まっている形状なので、プリンのカラメルを作ったり、酒を煮切ったり、タレやソースを作る時など、少量の液体も混ぜやすく調理しやすいのが魅力です。
あと、珈琲のネルフィルターの煮沸にも、丁度いいサイズ感。
注ぎ口のないスッキリした形なので、温めた牛乳をマグに移す時は少々勢いをつけて思い切っていくのが重要。
ちょっとコツが要りますが上手にやればこぼれません。
1Lというと小さ目な印象ではありますが、2人分くらいのお味噌汁やスープを食べきる分量だけ作るのならこのサイズがあればOKです。
ちなみにこのタイプは蓋がついていません。
(スコープ成戸) TOOLSについて イッタラのTOOLSは、1998年にスウェーデンのデザイナーBjorn Dahlstromによりデザインされたもので、そこまで古くからある物ではないのですが、フィンランドの鍋といえばこれが頭に浮かぶのは映画《かもめ食堂》の影響でしょうか。
僕にはフィンランドのアイコン的アイテムの一つとして見えています。
アルミニウムの優れた熱伝導性をステンレスの耐久性で挟んだ三層構造に仕上げられているので、均一に熱がいき渡り料理が素早く美味しく仕上がる利点があるそうです。
そして無駄な装飾を省いたシンプルで直線的な形状、堅牢なつくりながらどこか洒落た印象もあり、そこに大きな魅力を感じます。
飽きることのないデザイン、まさに食器でいうところのティーマのような鍋ですから、実際にそのままテーブルにサーブしました時(あまりに大きなサイズや片手鍋は相応しくないかもしれませんが)、イッタラの食器と一緒にある姿は馴染んでよいものです。
鍋類には多くの優れた製品がありますから、これに限るとは全く思いませんけれど、スコープ的ラインナップ、つまりイッタラ製品で洋食器の多くが満たされているようでしたら、鍋はTOOLSをプッシュしたいです。
結局、いくつか使ってきましたけれど、僕もTOOLSに戻ってきました。
これはコテコテしていなくてかっこよいですし、堅牢頑丈シンプル故、いつまでも愛用できるのは間違いありません。
スコープでの取り扱いラインナップはひとまずここまでを一区切りと考えていますが、本国ラインナップにはほかにもアイテムもあるので、また不足を感じる部分があれば追加を検討したいと思います。
ステンレスの鍋類で気にかかるのは焦げ付き問題でしょうか。
僕も長らくこの部分が引っ掛かっていたのでフライパン類の取扱いを増やせずにいたのですが、最近その解決策を知りました。
油を入れて煙が出るくらいまで熱し、冷ましてから調理する方法です。
片手鍋で目玉焼きもうまく作れましたから、よほど大丈夫でしょう。
お試しあれ。
スペック 材質
ステンレス(本体:全面ステンレス・アルミ三層構造) 寸法 約W325×D167×H126mm / 1200ml(満水)
取手含まず:約φ167×H80mm(内径160mm) / 825g 生産 Made in Vietnam 備考
ガスコンロ:○ /
電気コンロ:○ /
オーブン:○ /
ラジエントヒーター:○ /
電磁(IH)調理器:○ /
食器洗浄機:○ 説明書ダウンロード Tools 片手鍋 1L
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